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ふたり、溺愛中

第2章 初めての、夫婦生活

いろんな初めてが一度にたくさん起こって涙は滲み、息はあがって、身体も若干汗ばんでいた。

顔も胸も熱くって、自分が自分じゃないみたい。



「優、疲れちゃった?」


「わかんない。
だって、これも初めてなんだもん」



まるで、お風呂に入ってないのに湯あたりしたみたい。
あれ? それとも、まだ湯あたりしたままだったのかなぁ。





「今日はこれ以上、無理しない方がいいかな。
シャワー浴びる?」


「ん…でももう、このまま寝ちゃいたいかも」


「そっか。
風邪ひいちゃいけないから、早く着なきゃね」


「はい」




小鳥遊さんは私の下着やパジャマを取ると、私に着せてくれた。


安物のパジャマ。小鳥遊さんの奥さんなんだから、もっと立派なものの方がいいのかもしれないなぁ。

そんな事を考えていると、ボタンまで全部とめてくれた小鳥遊さんが最後に私の頬を支え、キスをした。




「かわいかったよ、優。
疲れさせちゃってごめんね」


「大丈夫だよぉ」


「今日は、優を腕に抱いたまま寝てもいい?」



そう言いながら、小鳥遊さんは私の身体を抱きしめながらベッドに横になった。





「うん、あったかい」


「ありがとう。
じゃあ、おやすみ」


「おやすみなさい」





くっついて寝ると、小鳥遊さんの鼓動が聞こえてくるの。

トクン トクンって、規則正しくね。




「優…愛してる」



(――――――――っ///)



小鳥遊さんの手が、私の頭を優しく撫でた。


気持ちいい。
こんなにも心地よく寝られるなんて、幸せだぁ。





恋も愛も感じないまま結婚しちゃったかなぁと思ってたんだけど、もう既にそんな事ないかもしれないね。





おやすみなさい、小鳥遊さん……………












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