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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第13章 ちーちゃんの夏休み♡partⅤ♡






「…今夜は船上パーティーって言ってた。財界の貴公子の完璧なエスコート、取り入りたがるオンナどもの羨望の眼差しを独り占め。並みじゃない優越感に浸りながら、本物のセレブにいいオトコ見繕って貰えよ。

その顔で黙ってさえいれば渚さんも文句は言わねぇだろうし、いろいろ余裕で何とかなんだろ。それで、ハワイに土地でも家でもなんでも買ってくれるヤツ捕まえて今後の人生大人しくしてろよ」


…渚さんも千隼を取られて今夜のパートナーに困ってたはず。

それに引き換え、オレはコイツから開放される!!

よし、一石二鳥っ!!っつーことで…


「…………」


食いつけー…

食いつけー……

(↑謎の呪文リピート…)


ぶっちゃけ船上なんてシャレてて響きはいいけど、メシだけ食ってのノリでなんて帰ってこれねぇし。

気分も乗らなきゃ、大した目的もなく千隼がいないつまんねぇパーティーなんて行く価値も……


「…嫌よ」


─キッパリ。


…なっ!!?


「今日はあの子の行くようなお堅いパーティーに出る気分じゃないの」

「…あ……っそ…」


─豪華客船、撃沈…



…なんか、もう…

全部がめんどくせぇかも。





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