テキストサイズ

今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第3章 バレンタインの事情♡その②








「ひゃ…あぁッ…、葵…ッ…く…」

「なにこれ…誰の?」

「ふ…ッ…は、ぁ…」


そんなの聞かなくてもわかるけど、もっと泣かせたくてそんな質問を投げ掛ける優しくない寝起きのオレ。

そんな顔してそんな声だしてもダメ…

優しくないオレは、打ち付けていた腰の動きを急に緩めた。


可愛くて、可哀想なちーちゃん。

オレにめちゃくちゃに抱かれて、朝からイキ地獄とか…

鳴かされ過ぎて呼吸する余裕すらままならない彼女の瞳にはみるみる涙が溜まっていく。


とっくに彼女が限界を超えてるのは知ってる。

しかし、感覚を覚えされるようなゆっくりとした抽挿に、オレを受け入れてる部分はヒクヒクと波打って、奥へ奥へと逃がすものかと絡み付いてくるのだ。


あぁ…たまんない…

気を抜いたらこっちがあっという間に持っていかれそうだ。


ベッドのシーツは使い物にならないくらいぐしょぐしょ…


「ほら…イイコだから言ってごらんよ…」

「や…、ああッ…ひ…」

「…言えないの!?」

「ふ…あ、っ…あぁ…」

「………」


喘ぐことしか出来ない彼女の唇。

わかってるよ…

"言えない"んじゃなくて、"言えない"の…

オレがわざと言えないようにしてるから。


「────!!」


冷たい瞳のままにっこり微笑んで、少し強く揺さぶりをかければ、突然激しくなる律動に高められ続けている正直なカラダが大きく反応する。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ