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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第14章 ちーちゃんの夏休み♡partⅥ♡






「は…ァ……、あぁ…──」


合わせ重ねられた唇の奥よりもっと奥…

カラダの深い場所から熱い吐息を引き出される感覚に全身が震えて心も震える。

そんな聖くんの口付けは酷く甘くて、酷くアタシをめちゃくちゃにしていた。

口腔内で濃厚に交わる舌と、交わされる互いの唾液に粘膜が奏でる濡れた音…

それが鼓膜から脳に伝達され、さらに深く激しく刺激され淫らに乱される自分のなかの女の部分に、

腰が揺れて、なかが疼いて、

触られてもないのにクチュクチュと音をたてて蕩けるだらしのない下の口の如く、自分の頭のなかまでトロトロに蕩けてしまう感覚になる。


「聖…く…──」


もう…

適度に与えられるブレスの合間に名を呼ぶ己の声に、これっぽっちの拒絶の色などどこにもなくて…


「ん……ふ、ぅ……」


在るのは心地よさと、キモチヨサ。

そして…


「そんな顔されると、このままつい壊したくなっちゃうな…」


─ジュルッ…


「は…んぅ……ッ…」


彼のすべてを受け入れ赦してしまう自分と…

むしろそうして欲しいと望んでしまう自分だけしかもう存在しない。


「…──して…」


やがて悪魔の魔法に犯された唇は、そう動く。

そしてその唇をまた悪魔の魔性の甘い吐息が塞いで…


「いいよ、どうなっても知らないけど…」


…彼の唇が再び弧を描き、場所を移したそれに甘くしなったカラダが次々と喜びの声をあげ始める。





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