
今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第15章 ☆New☆ちーちゃんの夏休みⅦ♡
そうして電池切れの小悪魔に代わり、完全にアタシをハートを乗っ取った葵王子は
─トサッ…
アタシの背中をベットに沈め…
「頼むから、オレから余裕…あんまり奪わないでよ。
じゃないと──…」
"カッコつけらんなくなる……"
などど、またしても要らぬ心配を口に、
「せっかく何もしないって…」
まるで先程までの情事の余韻のように香る聖くんと同じソープの残り香ごとアタシを抱き締める。
そして再び昼間と同じ顔を見せた彼は…
「優しくないオレに泣かされて困るのはちーちゃんなのに…」
「ッ…ぁ───…」
寝不足の聖くんが起きるまで…
なんていう果てのない時間、
「聖の匂い…消えるまで離さないから……」
その身をもって
文字通りアタシを泣くほど困らせた。
