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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第5章 ちーちゃんの夏休み♡





思わぬ聖くんの悪乗りに、心臓が急稼働。

時差ボケする暇すら与えられず、命の危機を切実に感じる。

このままじゃ、間違いなくこのふたりに溶かされて死ぬな…

ここ出るまで保つかどうかすら危うい気がするのはアタシだけなのかな。


「あ…鼻血」

「「え…!!」」


不意討ちと悪戯のダブルパンチ。

公衆の面前で早速奪われた唇が瞬く間に熱くなる。


心臓が痛い…

当たり前のように腕に絡み付いて歩くふたりになんだか言って見とれ過ぎて、早速の死亡フラグが立った。


…あぁ、日本を飛び出しても尚もこんな命の危機にさらされるとか、なんて神様は意地悪なんだろうか。

ドキドキしすぎて、心臓がいくつあっても足らないんですけど!!

そりゃ、逆上せもするっての!!

相変わらずというか、いつにも増してというか、とにかく身も心も非常事態で思わずそんなクレームを神様に押し付ける。


そして、葵くんに鼻を押さえられながら事の発端を思い返せば、

それは数日前のとあるリビングでのやり取りにさかのぼるのだった。





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