【東京喰種:re】虎視眈々─佐々木琲世─
第4章 招待
「あの、ありがとうございました…」
少し頬を火照らせて言うと彼はあからさまに顔を赤く染めた。
__________あら、可愛い。
「…一人で大丈夫ですか?」
心配そうに私の顔を覗き込む彼。
…行くなら今しかない。
「えぇ…でも少し気分悪くて、後私一人なので寂しいんです…」
「良ければ、部屋に上がっていきませんか?」
動揺を隠せない彼の表情。
本当に可愛いわ、もっとぐちゃぐちゃに壊したい。
「えっ、でも」
「大丈夫ですよ、私一人暮らしなので。困るような事は何もありませんから」
あくまでも"一人"を強調する。
彼の瞳が揺れるのが分かった。
もう少し、ね。