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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第7章 智也との壁~高校三年生~

翌日から一日一回の頻度で
篠田が私のクラスを訪れるようになった。

「今日バイト?」
「そうだけど」
「迎え行くよ」
「ぅん」

どうせ友達の家から帰るついでに
私を拾うだけだ。

遠慮なんてしない。

バスに乗る手間も省ける。

寂しい想いをしなくて済む。

気が紛れる。

余計なことを考えなくて済む。

疲れない。

智也は一度だって私のクラスに来ない。

私も智也のクラスには行かない。

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