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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第12章 智也の事情~専門学校①~

専門知識を学びたい訳ではなかったが
目的も無いのに実家からわりと近い
専門学校に入学した。

相変わらず友人と呼べる者は居ない。

校内の喫煙所でタバコを吸っていると
珍しく俺に声を掛ける男が居た。

「成宮って北高だよな?」

その男が俺の出身校を口にした。

「そうだけど」

この男は北高ではない。

そもそも北高からこの専門学校に進んだ
男子生徒は俺一人である。

俺は学校内でちょっとした有名人になっていた。

篠田への暴力が警察沙汰となり
それが原因で専門学校の入学が遅れた。

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