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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第12章 智也の事情~専門学校①~

「あッ……はい!分かりました!」

楢橋静香は小走りで喫煙所に向かった。

役目を終えた俺は教室に戻った。

そこそこ可愛い女だったが興味はない。

俺の頭の中は理佳で埋め尽くされている。

今頃理佳は何をしているのだろうか。

俺の知らない所で。

卒業式……あの中庭で
すれ違い様に理佳の手を取っていれば
何か変わっていただろうか。

あれから半年が経ったというのに
毎日のように自問自答を繰り返している。

この先もずっとそうだろう。

理佳は俺の存在なんて忘れているというのに。

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