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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第15章 すれ違い

佐々木と斉藤は別れた。

斉藤は社員食堂を10日で辞め
地元へ帰ってしまった。

余程プライドが許さなかったのだろう。

佐々木と斉藤は遠距離恋愛をしていたが
喧嘩が絶えなかったようで
それに両者は耐えきれず
別れてしまったようだ。

「佐々木さん。寂しいでしょ?私が慰めて
あげようか」

二人が別れたのは私の仕業だというのに
平気でこんなことを口にする。

「駅の裏手にラブホあるからそこで
慰めてもらおうかな」

佐々木が冗談で私の肩を抱く。

「慰めるだけならね。何もしないけど」

二人が別れたからといって
私と佐々木が付き合うわけでもない。

ただこうして恋人の真似事を
冗談でするだけだった。

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