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私が……勘違い……

智也は更に言葉を続ける。

「俺は理佳のオモチャじゃねぇぞ」
「そんなつもりは……」

もちろん毛頭ない。

「盗られたオモチャを奪い返しに来ただけだろ。
昨日の俺を見て悔しかっただけだろ」
「ち……違う……そんなんじゃ……」
「もう……これ以上理佳に振り回されるのは
ウンザリなんだよ」

智也……

私のことそんな風に思っていたんだ。

私の想いを真っ向から否定された気分。

嫌いと言われた方がまだマシだ。

「静香。行こうか」

女の腕を掴んでいた手が
いつの間にか繋いだ状態になっていた。

私はその様を黙って見過ごした。