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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第20章 智也の事情~現在刑務所内~

「誰から手紙が来たか気にならないのか?」
「別に……」

だからといって理佳を憎んでいるわけではない。

理佳の身代わりになったのは俺の最大級の愛情。

その愛情の見せしめの為に
俺はこうしてここに居る。

「教えてやるよ。楢橋静香だ」

情けないがその名前しか思い浮かばなかった。

理佳以外に付き合った唯一の女。

「誰それ。知らないわ」

そんなはずはない。

だが追い詰める。

「専門学校の時の女だ。俺と静香がキスした
現場を目撃しただろ」
「そうだっけ?忘れた」

そんなはずもない。

俺と静香の仲を壊したのは理佳なのだから。

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