無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

理佳を想いながら表面上は静香に愛情を注ぐ。

これが俺の結論だった。

卑劣な考えだがやむを得ないと
自分に言い聞かせる。

孤独が寂しかったし怖かった。

それに理佳も俺以外の男に
癒されているに違いない。

結局のところ
俺も理佳もそう変わらないのだ。

仮に俺と理佳がやり直したところで
状況は変わらない。

理佳は俺という存在を手に入れても
不安という延長線上で
他の男を追い求める。

俺は俺でそんな理佳に不満を感じ
他の女を求めてしまうだろう。

根本的なところで俺と理佳はよく似ている。