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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第20章 智也の事情~現在刑務所内~

面会時間が終わるというのに
理佳は瞳を潤ませだんまり状態。

楢橋静香の存在が
えぐるように胸に突き刺さったのだろう。

「嘘だよ。手紙なんて誰からも来ねぇよ」

やはり俺は理佳には甘い。

今日こそモヤモヤさせたまま
帰そうかと思っていたのに。

「ホントに?」
「ホント、ホント。誰が好んで俺なんかに
手紙書くんだよ」

理佳の表情が徐々に明るくなる。

「なんで嘘なんか付くのよ」

はい。

その言葉を待っていました。

「理佳に嫉妬してほしいから」

決まった。

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