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「あれれ？理佳勘違いしてない？
智也は単なる『club可憐』の客よ。
私にとって御客様は全てカレシなの」

だったら最初からそう言えばいい。

あきらかに私を挑発している。

「あぁッ！それとね。智也の早漏って話は
本人が酔った勢いで口にしただけなの。ね？」
「……あぁ」

浮かない表情の智也。

何か言いたげにも窺える。

「それに私には大好きな人がいるの。智也なんて
男として見れない。単なる客よ客」

智也の眉がピクリと動いた。

智也と美鈴は客とホステスというだけの
間柄ではない。

そう思わずにはいられない。