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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第31章 理想へ向けて①

「私選弁護人と国選弁護人によっても
刑期はだいぶ変わります。国選弁護人は
やっつけ仕事ですから」
「国選弁護人の場合、極刑になることも
有り得る……」

私の独り言のような呟きに
仙石は真面目に答える。

「遺族側に優秀な弁護士がついて
強く極刑を求めても無期懲役が限度でしょう。
死刑はまず有り得ません」

無期懲役。

それだ。

智也は塀の中で一生
私だけを想い続ける。

一生を掛けて智也に愛される。

私が求めていたことは
まさにこれだ。

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