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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第43章 智也以外を好きになれる?

6日目。

「来てたのか」

一之瀬が酒の臭いを撒き散らし帰宅した。

時間は深夜1時を回っている。

一之瀬の素性はよく知らないが
こういうことは珍しいのだと思う。

リビングのソファーに
音を立てて座る一之瀬に
コップに入った水を渡した。

「珍しく気が利くな。らしくない」

一之瀬が笑った。

初めて目にした笑顔だった。

胸が締め付けられる想いだった。

それは一之瀬にトラップを
仕掛けようとしている
罪悪感からなのか
ひとりの男性として
意識し始めたからなのかは
分からないが。

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