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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第44章 違った愛の形

最初のキスからどれくらいの時間が
経過したのだろうか。

短いようで長く
この互いを求め愛し合う時間が
永遠に続けばいいと思った。

一之瀬が身体を起こすと
仰向けで寝ている私の脚を開く。

いよいよ始まる。

違う。

これは別れの儀式。

私たちは何も始まらない。

始められない。

涙が込み上げてくるが必死に堪える。

一之瀬は愛しそうな眼差しを私に向け
無言で頭を撫でる。

一之瀬は私を愛している。

そう思い込む。

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