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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第45章 その愛が終わる時

【椎名理佳様】と書かれた封筒には
几帳面に折られた一枚の便箋が
入っていた。


この手紙を理佳さんが読んでいる頃
自らの職場である警察で
自供をしているでしょう。
理佳さんに負わせてしまった傷に比べれば
容易いことなので心配は不要です。
この度は多大なる御迷惑を御掛けしてしまい
申し訳ございません。
弁解の余地はありませんし
二階堂さんや本田さんから
話は聞いていると思います。
唯一悔やまれるのは理佳さんという存在が
心に根深く刻まれてしまったことです。
理佳さんとは別の形で知り合いたかった。
楽しくもあり忘れかけていた
人を愛するという気持ちを思い出させてくれた
一週間は僕の宝物です。
本当にどうもありがとう。
            一之瀬充

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