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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第47章 好きだから抱かれたい

「御食事中に失礼致します」

真知子に準備してもらった
オレンジ色の浴衣を羽織り
料亭でひとり食事をする
裁判官の正面ではなく隣に座る。

染谷基樹47歳。

この男を好きになることから始まる。

「成宮被告の恋人の椎名理佳さんが
おでましとは驚きましたよ」

真知子は最初から裁判官である染谷に
私をあてがうつもりでいたんだ。

そして染谷自身にも私が相手をすると
話していたのだ。

きっと勝算があってのことだろう。

真知子とは一切打ち合わせをしていない。

「恋人の前に『元』を付けてくださいね」

智也……ごめん。

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