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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第50章 智也の事情~被告人~

『や……やってない!俺が理佳に
そんなことをするわけがない!』

証言台で初めて声を荒げた。

俺側の弁護人に相談したが
こいつはこいつでやる気を
まるで見せなかった。

いくら頑張ったところで
自分等は給料制だと
言わんばかりのやっつけ仕事だ。

ただ、馬鹿ではなかった。

『椎名理佳さんの狂言ではないですか?
だから傍聴席にも姿を見せないのでは?』

……時間が経過し俺も薄々は感じていた。

理佳は俺の無期懲役を決定付けたいのだと。

それは屈折した愛情表現だと言えよう。

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