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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第1章 プロローグ

「帰ろうかな」
「おまえ何しに来たんだよ」

智也が底辺まで落ちた懲罰という
私にとっては最高の土産付き。

これで智也は一生
シャバには出れないことが約束された。

もう私は何も不安がることはない。

「智也の顔を見に来たに決まってるでしょ」

その落ちぶれ具合の確認。

少しでも色気なんぞを出していたら許さない。

「そっか。俺も理佳に会うことだけが楽しみ」

ぶっきらぼうで口数が少ない智也が
そんな言葉を口にするからこそ価値がある。

キュンときた。

「私も……智也に会うことが一番の楽しみ」

だから私も素直にそう言える。

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