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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第7章 中学卒業、そして高校に

 そもそも、科目に対していい考えなんて持ってなかった。例えば……


 歴史なんて覚えてどうするんだ?


 関数なんてなんに使う?


 別に英語なんて喋れなくともよかろう。日本人なのだから!!


 そんなことばかり考えていたから、勉強が馬鹿馬鹿しくなってたのよ。


 美術にしても、別に画家や漫画家を目指してるわけじゃないからと、学校から見える風景を描けと言われて、水色で塗りたくって「空」と題名つけたりね。


 ある意味、問題ありの生徒だった。


 こんな僕が行ける学校なんて、あるわけがない。


 だが、あったんだ。


 私立だけど、あったんだ。


 親は、公立で、行ける所はないかと、聞いていたが、今の僕が入れる学校はそこしかないとキッパリと言われて、肩を落としていた。


 そこは商業高校で、簿記や経理を中心に勉強する学校で、しかもワルばかりが入ってくるバカ学校だった。


 魁!!クロマティ高校か、ビーバップか?


 そんな学校でした。しかも、ここに落ちるやつは、救いようがないドアホとされ、どんな問題が出るのかと心配していたが、これ、マジで小学校レベルの問題ばかりで、数学じゃなく、算数。あとは国語のみ。


 落ちるやついるのか?



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