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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第12章 マジック新時代

 トップマジシャン同士で、潰し合いしてるのを、我々トップに一歩も届かなかったマジシャンが、指を加えて眺めているだけ。


 力の差を見せ付けられたんですよ。


 それでも、我々は耐えました。頑張りましたよ。


 駅前でゲリラマジックやったり、パフォーマンスやったりして、今出来る最大限のマジックを披露して、マジックを、マジシャンを楽しんでもらおうと……だけど、7年後、悲劇がおこりました。



 広告代理店の社長が会社を閉めて、逃げたんですよ。


 もちろん、我々に支払われるギャラも持ち逃げして……。


 僕に支払われなかったギャラの残額……2300円です。




 マジで……。


 他のマジシャンとか芸人の分、全部合わせて10万ちょっとほどあったはず。


 一人あたり3000円無いんですよ。


 情けないね。


 一応、裁判とか起こしてるんだけどね。


 弁護士から連絡あって、2300円の話されて、もういいわって、思った。


 その時には、店もいい店に入ることになって、前以上の給料でやってけるようになった。



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