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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第1章 きっかけ

 西くん(仮名)という男子がクラスにいてまして、その子がいきなり、トランプを出すんですよ。


 で、今から不思議なことをするって言い出した。


「この中から、裏向きのまま、カードを10枚適当に出して、机に並べて」と言うんだ。僕は横で見ていました。


 クラスの子が適当に10枚出して、机に並べるんだ。


 すると、西くん。裏を向けた状態のまま端から1枚ずつ、当てていくんだ。


 途中、1枚間違えたけど、ほとんどのカードの表を当てたんだ。


 ビックリしすぎるくらい、ビックリした。


 ユリ・ゲラーと並ぶほどの超能力者が、ここにいたんだと、驚きと同時に嫉妬した。


 自分も練習をしているのに、なぜこいつは涼しい顔をして、当たり前のように、そんなことが出来るのだ?


 すると、一人がノートを持ってきて「ここに絵を描くから、なんの絵を描いたか当てて」と言ってきた。


 しかし、西くんは「ごめん、今はトランプみたいにイメージがしやすい物しか見えないんだ。もっと力をためたら出来る」みたいな、うまいことを言ったんだ。



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