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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第17章 死神2



月曜日。


聖輝「ふわぁ…眠い…」


優誠「よっ、聖輝。」


聖輝「おはよ、優誠くん。」


優誠「いよいよ今週だな、球技大会。」


聖輝「そうだった、今週球技大会あるんだよね。」


優誠「まぁウチのクラスはほとんど欠席すると思うけど。」


聖輝「それも寂しいね…」


優誠「まぁな…でも仕方ねぇだろ、タイマンなくなったんだから…」


聖輝「タイマンのどこがいいのか全然分からない…」


優誠「タイマンっていうのはな…力比べじゃなくて…その…拳で語り合うっていうの?そういうもんだよ!」


聖輝「うーん?」


優誠「ハァ…ひ弱な高校生には分からないか…」


聖輝「分からない…」


優誠「あっそういえば…お前、狛犬とどうなったんだよ?」


聖輝「えっ?あぁ…狛犬さんはかえでさんに片想いしてるんだって。」


優誠「片想い?」


聖輝「うん、狛犬さんが言うにはかえでさんは松本さんのことが好きなんだって。」


優誠「えっそれって…」


聖輝「松本さんとかえでさんが両想いなんだって。」


優誠「そっそうだったのか…」


聖輝「それにね、僕会ったの…かえでさんに…」


優誠「えっいつ?」


聖輝「土曜日、ホームセンターに買い物に出かけてたら…松本さんと一緒に買い物してた。」


優誠「ホームセンターで買い物?!」


聖輝「うん…」


優誠「ホームセンターっていうのが引っかかるなぁ…」


聖輝「だよね、僕も気になったんだ…」


優誠「休日に2人でホームセンターに買い物…関係アリだな。」


聖輝「やっぱり…優誠くんもそう思う?」


優誠「うん…」


聖輝「こんなこと…狛犬さんが知ったら傷つくよ…」


優誠「まぁな…」


聖輝「狛犬さん…」

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