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ご主人様は突然に

第5章 まさかの許嫁!?




それからしばらくして



「明日から来いよ。じゃな」



それだけ言って

カオルは自分の家に帰っていった。



母はなにか聞きたげで

ソワソワしてたけどそれは無視



まずはセンのことだ。



ソファーに座らせて横に座ると

センはにこにこと私を見つめる。



「ねぇセン。
カオルのこと好きなの?」


「うん!すきぃー」


「なんで?どこが?」


「だってカオルやさしいし
いつもぼくとあそんでくれるもん」


「い、いつも?」


「うん、いつも!」


「いつもって、どれくらい?」


「どれくらいって?」


「……」



うぅーん……

これはどのくらいの頻度で会ってるか

聞いてもハッキリしないかな。



はぁ……



確実なカオルに聞こう。



「んー……そっかぁ。
じゃママがカオルん家に行って
お掃除とかしてくるのも
センは嫌じゃない?」


「うん、いやじゃないよ!
あっぼくもいっていいの?」


「あー、それは聞いてなかった。
でも一応お仕事だからだめかもね」


「えーそうなの?なんだぁ。
じゃあ、またあそびにきてねって
ぼくのかわりにカオルにいってね!」


「うん、言っておくね」



センの頭をポンポンと触ってると



「センー、そろそろ準備しよっか」



よそ行きの服に着替えた母が

ソファーに近づいてきた。



「えっ。どっか行くの?」


「あのね、いまからおばーちゃんと
デパートにおでかけするの!」


「デパート?」



母に顔を向けるとにやついていた。



「ちょっと臨時収入があってね。
センの服とかいいのがあれば
買ってくるから」


「……ありがと。助かる」



臨時収入ってのが気になるけど

下手にツッコむのはやめておこう。



「ママは、ゆっくりしててね!」


「え……」


「あまり、ねてないんでしょ?」


「はは。少しは寝たよ」


「パパはいないんだから
ゆっくりねてていいよ!
じゃ、きがえてくるね!」



にこっと爽やかに笑って

階段を駆け上がっていくセンに

目頭が熱くなる。



¨ゆっくりしててね¨なんて

ねぎらう言葉、いつ覚えたの?



愛息子の優しさが嬉しくて

瞳が潤って仕方ない。


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