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星空ロマンティック

第2章 2016年3月

二宮side



「春だねぇ…」


そよそよと気持ちのよい春風。


それを浴びながら、翔さんはビールをぐいっと飲み干す。


ごくりごくりと翔さんの喉が鳴る。


「…美味しそ」


「にののもあるでしょ?」


はいって翔さんが俺にビールを渡す。


俺はそれを受け取ってプルタブを引いた。


「…翔さん、お疲れ~」


「おう、お疲れ。」


酔ってきたのか景色がちょっとぼんやりする。


翔さんの顔さえよく見えない。


「にの、酔ったよね?」


「酔ってない。」


俺がその一点張りだから翔さんは俺を抱き上げて、ベランダからリビングまで連れてってくれた。


「翔さん、ねぇ…」


「ん?…んぅ、」


俺は隙間なく翔さんの唇を塞いだ。


翔さんの口の端から零れる甘い唾液。


俺はそれを指に絡めてペロッと舐めた。


「あ、汚い…」


「翔さんのなら汚くないよ。甘くて…美味しい。」


酔いが回ってきたのか、意識が朦朧として翔さんの顔が全く見えない。


そのうち、眠くなってきて、俺は夢の中に落ちていった。


とっても幸せな夢。


翔さんと手を繋いで笑ってる。





「こんなに体熱くなったのに…。どうしろって言うんだよ…。」


この翔さんの言葉は俺の耳には入らなかった。



END

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