箱……漆
第3章 メール
【――――…また…香に会いたかったから…メールをくれたんですか?】
【いえ―――――…違います…
“姫”の願いだった気がしたので…
私も初めてです……個人的にメールをするなんて…】
“彼”は……香の意識を汲み取り…メールをしたと言う…
そこに…何が有るかは知らないが…
何かが変わると……思ったのだろう
【――――…何か…貴方の中で変わりましたか?】
【ええ――――…“姫”が…お兄様も…と、望んでいる気がします】
俺が―――――…望んでいる?
【何を?――――…俺は、妹の死の理由が知りたい…だけです】
【――――――…手助けできるかもしれません…】
【本当ですか!!】
俺は、この時―――――…
すでに深い森に迷いこんでしまったのかもしれない…