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「ねぇ、裕太…今度の日曜って何の日か知ってる？」

学校の帰り道、一緒に帰ってた美和が松本に聞いた。

松本は「う〜ん…何の日だったかなぁ」と考える。

その様子に美和はふて腐れ顔。

松本は笑いながら美和の顔を覗きこんで「ちゃんと覚えてるよ。一年目だろ？」と言った。

美和は嬉しそうに笑みを浮かべると付き合って一年目記念となる日曜のデートの予定をたて始める。

二人は今年の春から中３になった。

一年程前に松本は同級生の美和から告白をされた。

恋愛に興味があったワケではないが美和は明るくて顔も可愛い。

断る理由なんてあるワケも無く、松本は付き合う事にした。


松本は誰とでも親しく接する性格。

女子とも仲良くするので美和は時々、妬いたりもするがそこが松本の良いとこであり、美和にとっても魅力に感じる部分でもある。

松本も天真爛漫な美和の事は気に入ってた。

友達がたくさんいて、彼女もいる松本。

だけど松本はいつも何か物足りない寂しさを感じていた。