4月は君のぬくもり
第9章 告白
体育館では先生達が、いすを並べたりマイクのセッティングをしていた。
「あっ堀江先生!
保護者の皆さんに配るプリントの仕分けを、頼めますか?」
「はい、わかりました」
ーーーー
ふーっ。終わった。
もう他にする事はないみたいね。
会場のセットが整うと、皆戻ってゆく。
私も行こうとした。
「堀江先生」
が、その時私をを呼んだのは。
「今日こそちゃんと話そうじゃないか」
「阪口先生っ…何するんです!?」
阪口に手首を掴まれた私は、無理やり舞台の横にある、体育倉庫へ連れていかれた。
がチャリ
阪口が内側から鍵をかけた。
私はとっさに携帯のボタンを操作し、またポケットに入れた。
「やっと二人きりになれた」
ドサッ
「きゃっ!」
私は阪口に、埃っぽいマットの上に押し倒された。
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