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方位磁石の指す方向。

第6章 scene 5.5






行為が終わったあとの
気怠い空気。


「智…」

「んー…」

「……ふふ、可愛い」


頬にちゅっと口付けをして、
智の髪の毛を撫でた。


「なんだよぅ」

「可愛いなって思っただけ。」

「っ、もう!」


ぎゅっと俺に抱きついて
赤面した顔を隠した。

そんな仕草もすっげえ好き。

ほんと大好きだよ、
智の一つ一つの仕草。


「…来年も、再来年も、
ずっとずーっと、
一緒にいようね、智…」

「…うん、」

「高校卒業したら、
一緒に暮らそっか。
お互いバイトしながら。」

「ふふ、雅紀料理できるから
俺安心だなぁ」

「ダメだよ」

「…え?なんのこと?」

「俺のお嫁さんになるんだから…
料理っくらいできなきゃダメだよ?

それから、洗濯も。
掃除だってできるようにね?」

「うっ…頑張る、」


必死に考えてる智の横顔を見ながら
ほんとに俺の彼女は可愛いなあって思った。



ーscene5.5 終わりー

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