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禁断の甘い果実

第1章 *禁忌の始まり*



キッチンに下りて行くと、
兄貴はカレーを温めてくれていた。


……ほのかに……
甘い匂いが漂う……



「……お、桐生……
もう大丈夫か?……」

「……うん……
兄ちゃんごめんね……」

「……桐生……
カレー食おうぜ?」

「……うん……」



俺は兄貴に心配させないように、
わざと明るく答えていた。



……だけど……
俺のこの決心も兄貴の一言に寄って、
早くも決心が崩された……



……俺と兄貴の……
嵐の様な出来事はまだほんの、
幕開けに過ぎ無かったんだ……

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