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花音学園水泳部

第4章 ~夏海と好文の亀裂~

◇道中◇

「いよいよ、今日はプール掃除だよ」

「もうすぐ、学校のプールで泳げるんだなー♪」

ゴールデンウイーク前の金曜日。

今日も僕は、好文君と一緒に駅に向かって歩いている。

「プール掃除は毎年、ゴールデンウイーク前に水泳部の部員達がやることになってるんだよ」

「そうなんだー」

そう、今日は待ちに待ったプール掃除の日でもあるんだ。

◇電車の中◇

「なっちゃん、大丈夫?」

「うん、通勤ラッシュは慣れてるけどね…。」

駅に着いた僕達は、電車の中で通勤ラッシュによって、苦痛な思いを受けている(主に僕が)。

「こういう時、身長高い人は良いよね…。」

身長が低い上に、周りが身長高い人達ばかりで酸素が…。

僕達は、電車の扉の横にいて僕と好文君は向かい合わせ。

普通なら、押し潰されそうな状態だ。

だけど好文君が、僕との間に僅かな空白を作ってくれてるおかげで、何とか押し潰されずに済んでいるんだ。

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