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「失礼します」

私と健太が連れて来られた先は
本社内の会議室だった。

採用試験で面接官だった人事課長
そしてモデルのような若い男女。

この三人が私と健太を待ち構えていた。

「早速ですが浜崎さんと葉山さんには
株式会社NIKAIDOHに出向して頂きます」
「初めまして。椎名理佳と申します」
「仲谷慎之助です」

モデルのような二人から
【株式会社NIKAIDOH】と記してある
名刺を渡された。

「ど……どうして俺……僕と菜々……こちらの
彼女が出向なんですか？」

健太は動揺してしまい声がうわずる。