天気予報の恋人
第8章 chapter 8
リビングのソファーには
潤を真ん中にして両脇に翔ちゃん達が座っていた
最初とか明らかに違う潤の表情と
潤を纏う柔らかい空気に、少し気持ちが軽くなった
「ほら、早く座って」
リーダーが、突っ立っている俺達を促した
「あ、…かず、座ろ」
「うん」
やっと皆の顔が揃ったリビングは
不思議なくらいに空気が落ち着いている
俺達の前にも、既に用意されていたのは
かずにはりんごジュース
俺には麦茶
ふと見ると、潤の前にもりんごジュース
「潤も、りんごジュース好き?」
思わず聞いてみたら
「好きなら悪ぃかよ…」
ちょっと顔を赤くして、憎まれ口を吐いた
その顔は、すっかり年相応の顔で…安心している様子も伝わってくる
これが、リーダーの(多分翔ちゃんは補佐)力なのかと思ったら、凄くリーダーがカッコ良く見えた
「…潤くん、僕もこのジュース好きだよ」
隣のかずが、ふと潤を見て少しニコッとして見せた
おいしいよね、ってかずが言うと
…潤はちょっと困った顔で笑った
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