無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「鼻で…息して」

優しく囁くまーくんの声色が、熱い

言うとおりに、鼻で呼吸をしてみたら

…まーくんが少し笑った



そしてそのまま、再び舌を絡ませてくる

それにどう答えて良いのかなんて、俺には分からないから

まーくんのなすがままに身を任せるしかなかった

…何とか呼吸は出来てるけど、頭の中はボーッとしてきて

さっきのキスよりも遥かに激しいこれが、本当の「大人のキス」だと脳が理解する

まーくんのシャツを握る指が震えているけど、自分ではどうする事も出来なくて…

顎を伝う、どちらのものかも分からない唾液が気持ち悪い

そんな事を思ったら、いきなりまーくんが唇を離して


…その流れた唾液を舐め取ってくれた


「っ、…まーく…」
「かず……」

至近距離で見つめられる

俺の目には涙の膜が掛かっていて…まーくんの顔がぼやけて良く見えない

顔を見たい

だけど、シャツを握っていた指は痺れてしまったのか自分の言うことを聞いてくれなくて


「顔……」

思わず呟いた