君がいるから~Sweet Life~
第1章 S
「ちょっと…ここでそれはやめようや」
努めて冷静に
翔ちゃんの変なスイッチを押さないように
静かに伝える。
「何が?」
何か変な事した?と翔ちゃんが首を傾げた。
分かってないのかよ…
「こんなとこで、くっついて食べてたら…変な関係に見られる」
まあ、事実そう言う関係ではあるが。
世間一般からしたら
そう簡単なもんじゃない。
「あ…そっか」
…別に俺は気にしないけどね
なんてサラッと言うから
「俺は気にするっつーの!」
軽く、翔ちゃんの足を蹴っておいた。
「で…この後はどうすんの」
お腹が満足したところで
この行き当たりばったりなドライブの続きを気にした。
「どうしよっか」
翔ちゃんが困ったように笑う。
「誘ったのはそっちだから、考えてよ」
「えー…一緒に考えようよ」
来た!
翔ちゃんのこれを待ってた。
「考えてほしい?」
「うん」
「じゃあ、何があったか教えて」
八つ当たりの原因。
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