君がいるから~Sweet Life~
第2章 w
あれ?
何も反応しない
それどころか、ピクリとも動かない
「翔ちゃん…?」
ちょっとダルいけど、体を起こして翔ちゃんの顔を覗いて見る
マジか
…寝やがった
俺より早く寝るなんか、初めてだぞ?
そもそも、こんなに寝付き良かったっけ?
つんつんと頬をつついてみるけど
…やっぱり反応なし
無理矢理起こして聞きたいけど、起こした処で今日は口は割らないだろうから
モヤモヤするけど、今日は諦めるしかなさそうだ
「…風呂いこ」
誰に言うでもなく、一人呟いて
ダルい体を引きずるように風呂場へ向かった
風呂から上がっても
翔ちゃんはそのままぐっすり眠っている
フローリングじゃ、明日辛くなるのは分かってるけど
…ちょっと仕返し
寝室からタオルケットだけは持ってきて、掛けてあげるけど
俺はベッドでゆっくり寝るからね
おやすみ、翔ちゃん
とりあえず、明日はちゃんと炊いてね
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