君がいるから~Sweet Life~
第6章 L
「や…やだよ!!冗談じゃねぇっ」
顔を真っ赤にして智が怒鳴った
「だって…雅紀がいなかったらどうなってた?」
「そ…それとこれとは関係ない!」
うん、知ってる
そんなのはどうでもいい
ただ、この写真の智をナマで見たいだけ
「け、化粧道具なんかないし」
そりゃそうだ
「今じゃなくていいよ」
「へ?」
俺の顔は超、がつく程のスマイル
「調達してくるから、その後ゆっくりで」
「は?」
そんなアテあるわけないけどね
それはこれから捜す
本当はね
雅紀が、俺の知らない智を見たことと
…俺以外にキスをした智に
ものすごーーーーーーーく
嫉妬してるだけ
「ねぇ…しょ…ちゃん?」
「ん?」
「その顔、怖い」
智の顔がひきつっている
…そうだろうね
敢えてその「顔」をしてるからね
今の俺、優しく出来そうにない
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