君がいるから~Sweet Life~
第6章 L
智の弱いとこなんか、知り尽くしてる
耳の後ろもだけど、項から背筋をツーっと撫でても
「…っ」
ほら、ビクッと震えた
思わず口角が上がる
「はい、髪流すよー」
だけど、まだ何も行動は起こさずに智を洗い上げて行く
体を洗う時も、ほんの時折敏感になる部分に触れるだけにして
…何事もなかったように
だってね
そうすればそうする程に
「…ふぅ…っ」
智の体が、熱くなっていくんだよ
きっと、覚悟を決めてきてしまった分
何もされないと、余計に焦らされた気になるんだよね
全てを綺麗に洗い流して、軽く水分を拭き取ってあげたら
「も…なんで?」
智が少し潤んだ目で、俺を振り返った
「え…何が?」
分かってるけど、わざととぼけてみる
…タオルで隠してるけど、ソコは主張し始めてるしね
「ヤな奴…っ」
智の背中が、俺にもたれかかった
「智?どうしたの?」
尚もしらばっくれる
だってさ、聞きたいじゃん?
智から、…求めるコトバ
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