テキストサイズ

キミのとなり

第8章 春はそこまで

「はぁ…はぁ……死ぬかと思った。」

苦しそうな相葉くんを見て、あっ!と思い出す。

「ごめん!ごめん!」

「忘れてたよね?てか俺も忘れてた!」

ふぅ…と一呼吸おいて相葉くんが苦笑い。

ごめ~ん、とヨシヨシって頭を撫でて抱き寄せる。

ちょっと笑っちゃったけど。

鼻。詰まってるんだね。

この季節がやってきた。

花粉症の この人。

この季節は可哀相だ。

最近は秋も やられてきたみたいで。

1年で2回もツラい季節がくるなんて。

でもキスしないなんてムリ!

「ちゃんと息継ぎしてね。俺も気をつけるから。」

チュッとキスしたら相葉くんはクフフと笑ってチューーッと俺にもキスをくれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ