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キミのとなり

第10章 幼馴染み

昼休みにマサキが俺が来てるか心配して俺のクラスに来た。

「カズ!よかった。来れたんだね。大丈夫?帰りはまた俺、」

そこまで言うマサキの言葉を遮って

「そう、メールしようと思ってたんだ。ごめん、帰り、たまたま車で迎えのクラスメイトがいて、乗っけてくれるって。
ありがとう。」

チクリ。

マサキの笑顔が曇る。

「あ…そうなんだ…。わかった。」

元気のなくなった声を聞いてまた胸がチクリと痛んだ。

マサキは笑ってるけど…
ううん、笑ってないね。
悲しそうなムリした笑顔だ。
こんな顔させて俺なにやってんだ?

それでもこんな俺にニッて笑って優しく頭を撫でて。
最後に髪の毛をくしゃくしゃってして

「じゃあね!」

と自分のクラスに戻っていった。

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