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出会い系な日々

第13章 遊ばれる女 春菜・軽薄


「一応って?遠距離であんま会えないとか?」

「ううん尼崎やで。でもあんまり会ってない」

宝塚と尼崎の距離がピンと来ないが遠くはないはず

「尼崎から宝塚ってどれくらい?」

「車で20分ぐらいかな?道も一本やし」

「近っ!すぐやん。どれぐらいのペースで会ってるん?」

「月に一、二回かな…」

「えっ、なんで?それは少な過ぎやろ。なんでなん?」

「仕事が忙しいみたい。会うのも向こうから言うて来た時だけやし…」

あ〜なるほど、彼にとって彼女は都合のいい女でやりたいと思った時だけ呼び出すわけだ

だいたい忙しいを理由に月一は有り得ない

殺人的スケジュールの超売れっこ芸能人でも好きな相手とは隠れてデートする

彼女は気づいてるのか?気づいてなくても寂しさを感じてるからここに来てるはず

これはチャンスだ

でも他人の俺に遊ばれてると言われて気分がいいわけない

まずは打ち解けなければ

2人がちゃんと付き合ってるとして、彼女の気持ちを理解してあげる優しい男を演じてみる




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