出会い系な日々
第13章 遊ばれる女 春菜・軽薄
「嫌にはならんけど…」
「怒らんでよ…」
あれ?かなり気にしてくれている様子
これはいけるかも
「怒ってへんよ…」
「だって喋ってくれへんやん」
「じゃあ、なんで…」
「なんで?」
「なんで俺とは会ってくれへんねん!(笑)」
溜めてからの本音炸裂
1ヶ月以上も話してれば情も移る
これで終わるかもしれないと思うと、ちょっとした告白ぐらいの勇気がいった
「えっ!会いたいの!?」
「うん会いたい!」
「そうなんやぁ…」
「あかん?」
「そんなこと全然言わんかったやん」
「だってそんな気全くなさそうやったやん。言ったらすぐ拒否られると思ってた。まさか他の男と会ってたとは(笑)」
「全然知らんかった…」
「嘘やろ??」
確かにハッキリ誘った事はないけど匂わせた事は何度もあった
その度に冷たくあしらわれていたのに鈍感にも程がある
「嫌ならハッキリ言うて」
「嫌じゃないけど…遠いやん」
「彼氏よりは遠いけど、大した距離ちゃうやん」
「私ずっと昼も夜もバイトやで?」
「週一ぐらい休みあるやろ?バイト終わってからでもいいし」
「夜は門限あるし…」
「なんやねん!(笑)」
ああ言えばこう言う
遠回しに拒否られてる気がして来た