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出会い系な日々

第16章 デカイ女 麗子・自滅


彼女と知り合ったのは春奈と同時期で、実際に会ったのは彼女の方が早かったと思う

麗子20歳

彼女はユガメに毎晩書き込んでたので気にはなっていた

しかし投稿してる内容が自己中を匂わせる

「毎日つまらん…誰か楽しませて」

ずっとこんな感じ

楽しくなかったら全部こっちのせいにする気満々だ

女性圧倒的優位の出会い系ではこの手の女が多く、話しかけてもスルーか途中で途絶えるのが関の山

だいたい毎日話し相手を求めてるって事は誰とも続かないんだろうし、声をかけるだけ時間の無駄だと思ってた




そんなある日「誰か○○駅から△△までの行き方を教えて!」との書き込みを見かけた

教えてあげようとしてふとネーム欄を見ると麗子の文字が

ん〜どうしよ…

しばらく様子を見ていたが誰も答えないみたい

「しゃあない…」

放っとけずに交通手段やかかる時間など、全く下心なく教えてあげると速攻で返事が返ってきた

「教えてくれてありがとうございます!本当に助かりました(*^_^*)」

あれ?意外にかわいんじゃね?

よく第一印象が大事と言うが半分正解で半分間違い

悪そうなヤツがちょっと優しくしただけで絶大なる効果を発揮するのがそれ

この子が敬語やお礼を言ってるだけで物凄くいい子に思える

ギャップは魅力なのだ

「どういたしまして♪なんかイメージと違って素直そうな子やな〜(笑)」

下心が無いと思った事をそのまま言える

「話したことないのに失礼やな〜!どんなイメージよ!(笑)」

ノリも悪くない

ここから麗子との関係が始まった


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