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第12章 かわいいひと〜別れ〜



昼休み。

ご飯も食べて食後のコーヒーのまったりなひと時。

冬の昼間の暖かい日差しが降り注いで昼寝したくなる。

ソファには今では当たり前のようにくつろぐ姿。

食後のプリンなんか食べてる相葉はどことなく笑みを浮かべていて可愛い。

俺もとなりに座って相葉の体にもたれかかって目を閉じた。

「先生、食べる?
はい、あーん?」

スプーンにひと口掬って口へと近づける。

おっきいって!
落っこちそうじゃん!

「いらない。お前食べろよ。」

「おいしいって。はい。」

プルプルそのままの状態で俺が口を開けるのを待ってる。

はい、はい。

あーん。

「あれ?おいしい。」

「でしょー。」

満足気な顔で俺が淹れてやったコーヒーに口をつけて、

「あー、午後の授業やだなぁ。」

心底嫌そうに言った。

「同感ー。」

「あー!先生がそんなこと言っていーのー?」

ぎゃあぎゃあうるさい。

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