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第17章 かわいいひと〜キミを想う〜
『先生。
今日、会える?』
返信は来たけど様子伺いなひと言。
『どうして?』
『会って話したい。
聞いて欲しいことがある。』
少し間を空けて届いたメール。
『わかった。いつ?』
『夜、何時でもいいから先生が指定して。公園でいい?』
『わかった。』
夕方、メールが届いた。
夜9時に…って。
よし。がんばれ俺。
少し早くに公園に着いてベンチに座って先生を待つ。
寒いけど好きな人を待つのがこんなに嬉しいなんて初めてのことだ。
俺のいままでの恋愛って…。
先生とのことは全部が特別。
どんな些細なことでも覚えておきたい。
ひとつひとつが大切な思い出になっていく。
俺をあたたかくする。
足音が聞こえて姿を探すと待ち人が小走りでやって来た。
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