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第23章 かわいいひと〜夜の中で〜
「上がったよ。」
風呂上がりの相葉は前にも見たことある。
でも今日は、
今夜は、
ちゃんと見れないなんて。
どんだけ意識してんの、俺は。
タオルで髪を拭きながらこっちへやってきた相葉に、
「ドライヤーわかるだろ、乾かしてこいよ。」
って言うと、
「うん。」
って洗面所に戻った。
しばらくドライヤーの音がして俺はテレビを付けたり携帯を弄ったり。
「先生?」
気づいたら俺の前には乾かしたての髪の毛をふわふわさせた風呂上がりのいい匂いがする相葉。
「それ…」
ジュースの入ったコップを指すと、ありがとう、ってゴクゴク。
飲み干したコップをテーブルに置いたのを見て、ソファか床に座ろうとするのを制して呟いた。
「ごめん。
もう…
ベッドいい?」
カーッと火が出そうなほど顔が赤くなるのを感じて勢いをつけて腰掛けてたソファから立ち上がった。
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